うちの会社のいい所:性別による差別がない会社

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桜沢ゆう性転のへきれきTS文庫の新作「うちの会社のいい所:性別による差別がない会社」が出版されました。

「うちの会社のいい所:性別による差別がない会社」は日本の企業のLGBT対応を背景にして、どの会社で起きてもおかしくない、性別を越えたカップルの誕生や、それに伴う社員の常識の変化に関する小説です。

主人公の深澤明日香は国際事業部米州部第二課の男性新入社員で、第一課の岩倉奈帆に淡い憧れを抱いていました。奈帆から実は自分は年上の人からプロポーズを受けたと打ち明けられた日、明日香は奈帆に自分こそは相応しい結婚相手だと名乗り出る決意をします。

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主人公の深澤明日香は身長163㎝の優柔不断で美少年系、相手役の岩倉奈帆は170cm以上の長身美女で仕事上も非常に優秀です。性転のへきれきTS文庫で「男性サラリーマンが一般職OLとして仕事をさせられる小説」のカテゴリーに入る作品の主人公の男性と相手役の女性はこの組み合わせが主流になっています。(そうではない小説もあります。)「身長163㎝で美少年系」という条件に読者があてはまる場合でもそうでない場合でも、第一章から主人公に感情移入し主人公に成りきって物語を体験していただけるように工夫をしているつもりなのですが、「ワンパターンだ」というご批判を受けることが増えてきました。

整理してみたところ、「男性サラリーマンが一般職OLとして仕事をさせられる小説」を既に21冊も出したことが分かりました。創意工夫を重ねているつもりでも「男性サラリーマンが一般職の立場に追いやられ一般職の制服を着させられる」という条件のTS小説を21冊も書くと、どうしても類似性が気になる方が出てくるわけです。しかし、以下の21冊のリストを見ていると、決してワンパターンではないことが分かります。やはり主人公の男性と相手役の女性の身長などの組み合わせがハンコを押したように同じなのを気にされる方が多いのだと言うのが今回の考察の結論です。今後は日本の平均身長並みの男女が登場する小説も書いていかなければと思った次第です。


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これは性転のへきれきTS文庫、日英TS文庫、その他の桜沢ゆうの出版物を紹介するHPと桜沢ゆうのブログを兼ねたサイトです。桜沢ゆうは千葉県在住の作家で、1997年に処女作「性転のへきれき(ひろみの場合)」を出版して以来創作活動を続けており、数多くのロマンス小説、ファンタジー小説、サスペンス小説、ソフトSF小説などを出版しています。作品の多くは性同一性障害、性転換のテーマを扱っています。小説の分類としてはTS小説が多く、その他は純文学となります。

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