イラストノベル(Illustrated Novels)とは

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一般的にイラストノベルとは、挿絵が多用された小説のことを指しますが、画像生成AIの進歩によって挿絵の描画のコスパ・タイパが劇的に高まったため今後の発展が期待されます。私も小説とコミックの境界領域を目指して、フルページのイラスト画像を数多く収載した長編小説の出版を開始しました。原則として英語版と日本語版を同時出版します。

入替り時空旅行: 博士が愛した大正ロマン

新型コロナ肺炎が勃発して大騒ぎになった東京で、分子生物学の研究者である辻村博士は、ひょんなことからスペイン風邪が猛威を振るう大正時代への時空旅行に出かけることになります。大正時代に到着すると、アシスタントの果恋と体が入れ替わっていることに愕然とします。辻村博士と果恋は慣れない体で大正時代を経験することを余儀なくされます。

果恋になった辻村博士は、大正時代の女性に対する社会的規範と偏見の中で何とか実力を発揮しようと奮闘し、辻村博士になった果恋も思わぬ事故による逆境の中でもがくことになります。

二人の旅は、パンデミックに襲われた大正デモクラシーの日本の鮮やかな風景を通して描かれます。当時の人々の暮らし、高等女学校、古風な医療病棟を背景として、スペイン風邪が猛威を振るった時代です。

サイエンスフィクション、歴史ドラマ、そしてロマンスが混ざり合ったこの小説は、アイデンティティ、ジェンダー、時代を超越した愛の普遍的な絆を探求するロマンス・エンターテインメント作品です。

大都会での変身:OLになったホームレス

――彼はホームレスのまま暮らすか、OLを装って働くか、二者択一の機会を与えられた。

賑やかな東京の中心で、ホームレスの青年・柊胡桃(ひいらぎくるみ)は運命、アイデンティティ、社会規範の岐路に立たされていました。ある日、胡桃は大森という企業オーナーから思いがけない親切を受けて、新たな人生を歩む機会を与えられます。それはトランスジェンダーのOLを装って働くという機会でした。

胡桃は新しい役割と活気ある東京の街での挑戦を乗り越えるうちに、野心、愛、秘密の網に絡め取られていきます。謎めいた上司、富永とのロマンスの芽生えと、ストーカー的な高校時代の友人との均衡を模索しながら、胡桃の人生は、変身、受容、そして人が愛のためにどこまでできるかの深さを描く、心躍る物語となります。

東京のカラフルな背景を舞台に、ジェンダー・アイデンティティ、社会の期待、古くからある帰属意識のニュアンスを探る旅に出ましょう。アイデンティティが祝福にも呪いにもなりうるこの世界で、『大都会での変身』は、本当の自分を見つけるために、そしてありのままの自分を受け入れてくれる愛を見つけるために、私たちがどこまでできるかを痛切に思い起こさせてくれます。

ウクライナの幻影:国境を越えた身分交換サスペンス

「ウクライナの幻影」はロシアのウクライナ侵攻がもたらした日露間の地政学的緊張を背景に、東京在住の大学生が、ある日突然、波乱万丈の世界へと追いやられるサスペンス小説です。

政治活動や暗い過去などとは無縁な18歳の男性が、ただ偶然誰かに似ているという理由だけで、スパイの世界に放り込れます。日本人の母親を持つウクライナ活動家ユーリ・クラーサヴァと名前の響きが似ており、外見が不思議なほどそっくりだったために人生を根こそぎひっくり返された黒澤勇児(ユージ・クロサワ)の物語をお聞きください。

ロシアのFSB(旧KGB)による拉致、監禁と仕組まれた亡命の向こうに、国籍だけでなく性別も含めた新たなアイデンティティを模索する主人公の大冒険の旅が繰り広げられます。国後島、樺太、モスクワを跨いでユリアというアイデンティティを持つことを余儀なくされた主人公は、政治的緊張が渦巻く環境において、本来自分のものではない性別で人生を歩むことが何を意味するのかを深く掘り下げながら生きていきます。

ロシアとウクライナの政治的背景は、単にスリリングな設定というだけではなく、世界のある地域でLGBTQコミュニティが直面している現実の課題を痛切に思い起こさせる役割を果たしています。結局、この小説の本質は、人々がダイバーシティを尊重し、LGBTQの権利を認めることを求めるものかもしれません。

世界維新 :男女の役割が逆転した世界とは

テロとの戦いが招いた大混乱の中で、誰もが予想しなかった生物学的な変化が世界を襲います。取り返しのつかない変化を遂げた世界では、それまでの社会の常識がひっくり返されています。

これは男女逆転のTS物語ではありません。女性が支配し男性が服従するジェンダー・ダイナミクスの中で、個人的な歴史や性別の役割の境界線の曖昧さを感じながら、読者は自分自身の先入観に疑問を抱くようになることでしょう。自らのアイデンティティを再発見する機会を提供する小説です。

一見ディストピアのような風景の中でのスリリングな冒険から、自己を見つめ直す親密な瞬間まで、この小説は推理小説と深い心理的探求の要素を兼ね備えています。これは単なる “支配的な女性対従順な男性 “の物語ではなく、あらゆる信念が挑戦され、あらゆる規範が覆され、自らがあるべき姿を見つける旅なのです。

三つの願い

えてして、三つの願いは思い通りにいかないものだ……。

三つの願いのテクニックのひとつは複合的な願いをすることです。

例えば、男性が「若くて美しい女性になりたい」と願った場合、それは「若くなりたい」と「美しくなりたい」と「女性になりたい」いう三つの願いの組み合わせだと考えられます。これらをあえて一つの願いとして唱えるには、「若くて美しい女性になって大金持ちの男性と結婚して百歳以上まで健康で幸せな人生を送りたい」という複合形にすることです。

しかし、神さまがそれを3つの願いとカウントするかもしれません。

もっと賢いテクニックがあります。例えば「若くて美しい女性になりたい」という代わりに、具体的にどんな女性になりたいかをイメージして「美人女子高生になりたい」と言えばいいのです。

その場合でも神さまが、それは「美人になりたい」と「女子高生になりたい」の二つの願いから成り立っているとして却下する可能性があります。

それを克服するには、例えば「全日本美少女コンテストでグランプリを取りたい」という願いにすれば、神さまもひとつの願いとみなさざるを得ないはずです。

皆さんにも、三つの願いを唱える機会が訪れないとも限りません。そんな場合にこの小説の主人公のように中途半端な願いを唱えず、千載一遇のチャンスを活かせるように普段から準備しておくことをお勧めします。

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