イラストノベルの第3作として「世界維新」を出版しました。英語版のIllustrated Novel: “Three Wishes Gone Awry: The Misadventures of a Man Turned Woman” との同時出版となります。
えてして、三つの願いは思い通りにいかないものだ。
この小説の主人公は三つの願いを唱える機会を与えられたら何を言おうかと常日頃考えていたので、実際に神さまから三つの願いの機会を与えられた際に、まず「女の子が四六時中うるさいほど僕にたかってくるような高身長のイケメンになりたい」と唱えます。神さまは主人公の意向を汲み取って叶えようとするのですが……。
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皆さんは三つの願いを考えたことがありますか? 三つの願いのテクニックのひとつは複合的な願いをすることです。
例えば、男性が「若くて美しい女性になりたい」と願った場合、それは「若くなりたい」と「美しくなりたい」と「女性になりたい」いう三つの願いの組み合わせだと考えられます。これらをあえて一つの願いとして唱えるには、「若くて美しい女性になって大金持ちの男性と結婚して百歳以上まで健康で幸せな人生を送りたい」という複合形にすることです。
しかし、神さまがそれを3つの願いとカウントするかもしれません。
もっと賢いテクニックがあります。例えば「若くて美しい女性になりたい」という代わりに、具体的にどんな女性になりたいかをイメージして「美人女子高生になりたい」と言えばいいのです。
その場合でも神さまが、それは「美人になりたい」と「女子高生になりたい」の二つの願いから成り立っているとして却下する可能性があります。
それを克服するには、例えば「全日本美少女コンテストでグランプリを取りたい」という願いにすれば、神さまもひとつの願いだとみなさざるを得ないのはずです。
皆さんにも、三つの願いを唱える機会が訪れないとも限りません。そんな場合にこの小説の主人公のように中途半端な願いを唱えず、千載一遇のチャンスを活かせるように普段から準備しておくことをお勧めします。
イラストノベル版:英語版のイラストノベル “Three Wishes Gone Awry” を出版するに際し、日本語版のイラストノベルを同時に出版します。本書の原作は「三つの願い:今日からOLになりなさい」です。