本書は「真逆の世界から来た女」を異世界ものとして焼き直した作品です。この度、「異世界への旅立ち:男女入れ替わり物語②」という新作を出版するにあたり、新作の発想の原点となった「真逆の世界から来た女」を「異世界からの訪問者:男女入れ替わり物語①」と装丁・題名を変更して再出版しました。
異世界からの訪問者:男女入れ替わり物語① (本書:この世界が舞台)
異世界への旅立ち:男女入れ替わり物語② (新作:異世界が主な舞台)
ゆるいシリーズものという位置づけですが、①と②のどちらを先に読んでも、あるいは片方しか読まなくても問題なくお楽しみいただけます。
なぜ今になって異世界ものなのか? それはラノベのカテゴリーを異世界ものが席巻する状況が何年も前から続いているからです。私はポケモン以外のテレビゲームが苦手で、ダンジョンの世界でのRPGとか、勇者になったり、俺ツエーとか、魔物と戦うことには全く興味がありませんでした。(強いて言えば中世ヨーロッパ的な舞台とか、悪役令嬢にはシチュエーション次第でいくらかの興味はあります。)
私とは無縁のカテゴリーと思い込んでいたのですが、最近「入れ替わり:満月の夜、満開の桜の下で」を出版した後で、「あれっ?この小説も異世界みたいなものかも」という考えが頭に浮かびました。過去の作品を振り返ると、ファンタジーシミュレーターシリーズの「危険な誘惑」や「男が妊娠・出産する世界」はディストピア的なパラレルワールド(すなわち異世界)に飛んで展開する小説です。
これは性転のへきれきTS文庫、日英TS文庫、その他の桜沢ゆうの出版物を紹介するHPと桜沢ゆうのブログを兼ねたサイトです。桜沢ゆうは千葉県在住の作家で、1997年に処女作「性転のへきれき(ひろみの場合)」を出版して以来創作活動を続けており、数多くのロマンス小説、ファンタジー小説、サスペンス小説、ソフトSF小説などを出版しています。作品の多くは性同一性障害、性転換のテーマを扱っています。小説の分類としてはTS小説が多く、その他は純文学となります。