「ハンサムすぎる友人・女装バイト」は大学ものTS小説 |

「ハンサムすぎる友人・女装バイト」は大学ものTS小説

「ハンサムすぎる友人」が横書きだったのを縦書きに変更し、表紙画像を一新して「ハンサムすぎる友人・女装バイト」として改訂再出版しました。

 主役は深見彩夏というBLコミックから抜け出たような美少年。深見彩夏の幼稚園以来の親友の如月勇斗はBLコミックから抜け出たような超イケメン・モテ男でこの小説の題名にもなっています。同じ大学に進学した深見彩夏と如月勇斗は半休眠状態で部員が腐女子三名だけという英会話クラブに入部して、美女ばかりを部員として募集し、自分たちのための私設キャバクラ状況を作り出そうと企てます。苦労のかいがあって乃木坂46レベルの美少女四人と、スタイル抜群の女子バスケ部員四名を部員として獲得し、私設キャバクラ構想は大成功したかに見えました。しかし、如月はとにかく、深見彩夏が私設キャバ嬢にちやほやされる状況にはなりませんでした。

 英会話クラブの部長から斡旋されて同じクラブの女子三人と一緒に行った割のいいバイト先で、女装させられる羽目になったのも不運で、それをきっかけに彩夏の立場はどんどん悪くなります。

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性転のへきれきTS文庫
著者:桜沢ゆう

ハンサムすぎる友人(女装バイト)

第一章 如月と僕

 如月きさらぎ勇斗ゆうとと僕はホモだ。

 それは、高校三年の時に担任の先生が英語の授業中に突然言い出したことだった。

如月きさらぎ深見ふかみはホモだ」

 退屈な授業を居眠り半分で聞いていた同級生たちが一斉に目を覚ました。あるものは椅子から数センチ尻を浮かせ、あるものは口を開けて如月と僕を交互に見た。静かだった教室が急にざわついた。

 一番仰天したのは如月と僕の二人だった。僕たちは小学校に入る前からの親友で、付き合い始めてから十二年になる。付き合い始めると言っても幼稚園の年長の時にさくら組で一緒だっただけだが、お互いの家を行き来して、一緒に遊び、たまには一緒に寝たり、裸の付き合いをしてきた。でも一貫して清い交際であり、手を握る以上の事をしたことはない。念のために言っておくが、手を握っていたのは小学校低学年までだった。

「君たちはホモというとホモセクシュアルだと思いこむのだろう。情けないことだ。私はホモと聞くとまずホモサピエンスを思い浮かべる。つまり、如月と深見はともに人間なのだ」

「なあんだ。つまんない」
 前列中央の席に座っていた淳子が不満そうに言った。

「如月と深見が人間であることは見ればわかる。私は担任として二人の人間関係をもっと深く理解しているつもりだ。如月と深見はホモフォビックな関係だ」

「なんですか、ホモ・フォビックって?」

「油のように水と混じらない性質のことを疎水性、英語ではハイドロ・フォビックと言うが、そのフォビックと同じ接尾辞だ。同性愛ではないこと、また同性愛を嫌うことをホモ・フォビックと言うんだ。つまり、私が言いたかったことは、如月と深見は小さい時から気心の知れた男同士の親友で、極めて健康的な関係だということだ」

 表情とため息でクラスの男子も女子も全員ががっかりしたことが分かった先生は
「ちなみに親水性のことはハイドロ・フィリックという。フォビックとフィリックの違いを覚えておきなさい」
と言ってその場をごまかした。

 如月と僕はほっと安堵の吐息をついた。眠気が吹き飛んでその後の英語の授業を真面目に聞いた。それにしても冷や汗ものだった。皆の前でホモと呼ばれたら男子なら誰でも動揺する。いくら先生でも最後に「ウソピョーン」と宣言すれば許されるというものではない。自分の退屈な授業の目覚まし対策のために生徒を利用するのはやめて欲しいと思った。僕と如月のように元気度の高い男子だから良かったが、もし女子をネタにして同じような冗談を言って、その子が不登校にでもなったら教師はどう責任を取るのだろうか。

 その時から僕は如月を見ると何となく意識してしまうようになった。鼓動が高まるとか、頬が紅潮するとか、熱い気持ちが湧き上がるとか、そんな気味の悪い意識ではない。担任の教師からホモと言われたことで、僕と一緒にされたくないとか、変に誤解されたくないとか、そんな気持ちが如月の中に芽生えはしないか心配に思ったのだ。

 もうひとつ気がかりだったのは女子の間で流行っているランキングのことだった。如月はスポーツ万能で百八十三センチとクラスで一番背が高く、彫りの深い顔立ちのイケメンだ。勉強も良くできるという点では僕といい勝負だ。学年でも常にイケメン・ランキングでトップ三に入っていると、仲良くしている古田明美から聞いた。明美によると僕は美少女ランキングのトップだそうだ。それは男子だけを対象としたランキングだが、美少年ランキングは別にあって僕は入らないそうだ。美少年は身長百六十五センチ以上という要件があり、身長百六十三センチの僕は対象外らしい。イケメン・ランキングの最上位クラスの如月と美少女ランキング最上位の僕だからこそ、変な言いがかりには神経質になってしまう。

 幸い、英語の教師の戯言たわごとについては、その後誰も冗談のネタに取り上げず、僕と如月の関係を疑う友達もいなかった。如月がどう思っていたのかは分からないが、僕も時が経つとともに気にならなくなり、そのうちに忘れてしまった。


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カテゴリー: 女子大生になる, 異性装・女装

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