「スイッチ」は「今日から女の子になりなさい!」シリーズの入り口 |

「スイッチ」は「今日から女の子になりなさい!」シリーズの入り口

「スイッチ」の再校閲を機に表紙画像をラノベ的な物に一新して「今日から女の子になりなさい」のサブタイトルをつけて再出版しました。まさに「今日から女の子になりなさい」というストーリーですので、分かりやすくなったと思います。重複購入にはご注意ください。

サッカー部のエースの小笠原君は女子にモテモテ。調子に乗りすぎて、先生から集合がかかった時にも気づかずに女子とのおしゃべりの夢中になっていたら、先生から「お前は女子かっ!」と怒鳴られ、翌日からは女子の制服で学校に来いと言われ、夕子が「私も同罪です。小笠原君を罰するなら私も罰してください」と名乗り出て「小笠原君が女子になるなら私は男子になります。」と主張したのがその通りになってしまう。

非常にベタな子供向けTS小説のようなストーリーで恐縮です。

自分自身子供のようなピュアな気持ちになって小説を書いているうちに、だんだんセンチメンタルになってきて、その調子で最後まで走って書き上げたというのが「スイッチ」という小説の実態です。自分で何度読み返しても最終章では必ず泣いてしまうセンチメンタルなお話しになりました。

さて、この小説の年代設定は1990年の3月から12月で、中3から高1にかけて起きたことを、現代の40過ぎのオバサンが回顧するという形で書かれています。同年代の方にとっては懐かしい小道具が色々出てきたと思います。携帯もメールもLINEも無い時代の高校生活の方がロマンチックな気持ちになりやすかったのではないかと思いますがいかがでしょうか?


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性転のへきれきTS文庫
著者:桜沢ゆう

スイッチ

序章

「中学生が首つり自殺。教師の暴力が原因か?」

スマホをチェックしていると悲しいニュースが目に飛び込んで来た。

「またか」

今年、中学生の自殺のニュースを見るのはこれで三人目だ。でも、大々的に報道されない自殺はずっと多い。内閣府が発表した統計によると平成二十七年度の十九歳以下の自殺者は五百二十九人で、内訳は男子三百三十八人、女子百九十一人だ。毎月四十四人もの未成年者が自殺しているという計算になる。

教師の暴力が原因というニュースはショックだった。記事を読むと、自殺した中学三年の少年はサッカー部のキャプテンとして活躍する責任感の強い少年で、他校との練習試合でふがいない敗北を喫したことについて顧問の教師から厳しく叱られ、サッカー部員を代表して尻を殴られたとのことだった。

私も中学時代はサッカー部に所属していたので他人事には思えなかった。でも私の感覚だと人間は尻を殴られたぐらいでは自殺しない。きっと他にも悩みや苦しみがあったのだろう。

友人からの虐め、失恋、家族との不和。悩みや苦しみのタネは絶えない。男子中学生を経験していない人にはピンとこないかも知れないが、男子の方が孤立しやすくて脆弱なのだ。それは内閣府の統計を見ると一目瞭然だ。

でも死んだらオシマイじゃないか。生きていたら巻き返しのチャンスもある。いや、立ち向かう勇気が無いなら逃げればいい。親に相談して転校するのもアリだ。死ぬぐらいなら引きこもりになった方が、親としてもまだ打つ手があるのに……。

勿論教師の肩を持つわけではないが、昔は教師が多少の暴力を振るってもそれが大きな問題として取り上げられることは稀だった。私が中高校生だった二十数年前の時代は、怪我でもさせない限りある程度の体罰は事実上容認されていた。私が先生からポカッと殴られたのは二回や三回ではない。好奇心が強くて茶目っ気の多い私は、しょっちゅう集合に遅れたり、授業中に悪友とメモを交わすのを見つかったりした。先生にしてみれば私を叱る理由などいくらでもあったと思う。

先生に殴られた日に家に帰って夕食時にその話をすると、「お前が落ち着きがないから叱られるんだよ」と言われただけで、親は先生の肩を持っていた。確かに先生は正当な理由なしに怒るような人物ではなく、殴る時にもそこそこの手加減をしていたように思う。親から見ても、信頼できる教師だったわけだ。

しかし、先生は一度だけ私に過度で理不尽な罰を与えたことがある。それは中三の時の話だが今思い出しても納得できないほど過度な罰で、殴られたり蹴られたりしたのではないが私にとっては非常に厳しい「体罰」だった。もしあの事件が無ければ私は全く別の人生を歩んでいたに違いない。あの事件のことを思い出すと、今でも胸が苦しくなる。

それは私が中学卒業を間近に控えた一九九〇年の三月のことだった……。


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カテゴリー: 女子高生になる, 異性装・女装

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