性転のへきれきTS文庫には「スカート男子」という単語を含むタイトルの小説が二つあります。
1.スカートの男たち(ある地方都市の社会実験)
2.スカート男子プロジェクト(ファッション研究会)
「1.スカートの男たち」は弥生市という人口5万人余りの地方都市で、進歩的な市長が、男性職員の夏季のスカート着用を推奨する「スカート男子計画」を立ち上げるというストーリーの小説です。
「2.スカート男子プロジェクト」は、外語大学に入学してファッション研究会に入部した男子大学生が、徒歩通学の途上、公園で女子高生のスカートをはいてあるいている男性とすれちがったという話をファッション研究会の部長に話したところ、「スカート男子プロジェクト」というイベントをファッション研究会で立ち上げることになったというお話しです。
先日、前者の小説を再校閲している時に、読者の方が二つの小説を混同する可能性が高いのではないかと気づき、後者のタイトルを「ファッション研究会のスカート男子プロジェクト」に変更し、表紙画像も変更して再出版しました。
既に「スカート男子プロジェクト」という小説(主人公が市役所の臨時職員ではなく、大学生でファッション研究部員)を購入済みの方は、「ファッション研究会のスカート男子プロジェクト」を重複購入されないようご注意ください。
「ファッション研究会のスカート男子プロジェクト」の冒頭部分でポケモンGOをしながら香澄公園を歩いていた主人公が、二十歳前後のショートヘアに黒縁メガネの高校の制服のようなプリーツスカートをはいたやや大柄な男性とすれ違いますが、それは私(桜沢ゆう)自身の実体験でした。
全くスカートをはきそうな気配のない普通の大学生風の男性が当然のように紺のプリーツスカートをはいて歩いていたのがショックで、この小説に着手したのでした。
そんな意味で思い出深い小説ですので、大勢の方に読んでいただきたいと思う次第です。
これは性転のへきれきTS文庫、日英TS文庫、その他の桜沢ゆうの出版物を紹介するHPと桜沢ゆうのブログを兼ねたサイトです。桜沢ゆうは千葉県在住の作家で、1997年に処女作「性転のへきれき(ひろみの場合)」を出版して以来創作活動を続けており、数多くのロマンス小説、ファンタジー小説、サスペンス小説、ソフトSF小説などを出版しています。作品の多くは性同一性障害、性転換のテーマを扱っています。小説の分類としてはTS小説が多く、その他は純文学となります。