「僕は落第ヘルパー」の原題は「落ちん子ヘルパー」でした

落ちん子ヘルパー

最初の画像が本小説の発売当初の表紙カバーで、次の画像が現在の表紙です。元々、「僕は落第ヘルパー」は別の作品の読者コメントに「医療関係をテーマにした作品を書いて欲しい」と書かれていたのにお応えして書いた小説です。

とある千葉県の病院をモデルにして、中途半端な形で就職した主人公が、果てしなく転落しながら、幸せを求めて努力するドラマを性転のへきれきシリーズらしいタッチの小説にしました。

女性ホルモン、性転換手術、豊胸手術、精子の凍結保存、不妊クリニックなど、性転のへきれきシリーズには病院が絡んでくることが多いのですが、医療を提供する側の立場での小説は今回が初めてです。

バイオテク絡みのネタは得意な方なのですが、医療絡みの小説で、自分が他の作家よりも心に迫れるTS小説を書けるとしたらどんなストーリーだろうかと考えたら、こんな話になりました。

江戸時代の武士の数は全人口の数パーセントだったそうです。病院で働いている人たちの中で医師が占める数も十%を少し超えた程度です。一般病院の従業員数の約六割が看護要員であり、患者さんへの実際の対応は圧倒的に女性従業員の力に負う所が多いのです。病院の主体は看護師さんだと思った方が良いかもしれません。

今回の作品では病院のヒエラルキーの下部を中心に、中途半端な立場に置かれた主人公の目線でストーリーが展開されます。 「落ちん子ヘルパー」という題名は、「(国家試験に)落ちない落ちないと言っていたのに落ちた人」を「落ちん子」と呼ぶことで、おたんこナース(佐々木倫子さんの有名な漫画)をもじったわけですが、題名を入れた表紙を早い段階で製作済みでした。

ところが、第九章で産科の門脇部長が「落ちん子」という言葉を使って周囲の女性が笑ったシーンを書いていて初めて、「落ちん子」は「オチンコ」と音が同じだと気づき青ざめました。これは私としては結構真面目な作品であり、エロい隠語のダジャレで題名をつける意図は全く無かったのです。 でも、表紙を作り直すのも面倒なので、そのままの題名で出版することにした次第です。

作者としては非常にシリアスなドラマとして書きましたが、シリアスといっても、あくまで性転のへきれきらしいシリアスさですので、どうぞお気楽にお読みください。


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