性転のへきれきのような電子出版が出版社経由の出版と決定的に違うのは「専門の編集者・校閲者のチェックを経ずに出版される」ということです。私は本を書き上げた後に横書き表示で複数回、縦書き表示で1回、最終出版形(Epubフォーム)で1回の校閲を実施しますが、外注でもしない限り10万文字の文章で誤字脱字ゼロというレベルは不可能です。今後は校閲回数を増やして誤字脱字を更に減らすよう努力はしますが、「誤字脱字が少しでもあれば内容云々以前」というご意見が大半となると、廃業に追い込まれることになります。(後記:10万文字の小説を1回校閲するのにかかる時間は私の場合約8時間です。)
指摘を受けた誤字脱字は校正のチェックリストに追加し、今後すべての出版物を再校閲する際に訂正しますが、外注しない限り誤字脱字全般は努力により減らせてもゼロにすることは不可能です。将来も誤字脱字を絶対的欠格事項(内容云々以前の問題)と考える購入者から最低評価の書き込みがあることは覚悟しなければなりません。
わざわざこのような愚痴をブログに書くのは、読者の皆様にレビューの書き込みをお願いしたいからです。大勢の読者の意見が書き込まれることで客観的な評価になります。残念ながら性転のへきれきのテーマについては公言を避けたいと感じる読者が多いのか、ダウンロード数に対するレビュー数が非常に少ないのが実情です。少数のサポーターの方がたまに励ましのレビューを書いてくださいますが、私から見て悪意としか思えない☆一つのレビューが突然入ることがよくあります。
Kindle Unlimitedが始まってから(無料なので最後まで読まなくても損はないと感じるためか)憂さ晴らしのように☆ひとつの酷評をする人、明らかに作家と見られる人物が他の作家に☆ひとつをつけるレビューが増えました。Kindle Unlimited開始以前には無かった現象です。私の作品の場合☆二つや☆三つのレビューはまずありません。
友人にこぼすと「気にするな、勝手に言わせておけ」と言われますが、書籍に限らずAmazonを見る人はまず☆の数を見て、検討に値するか、取るに足らないかを判断するのが常です。精魂を込めた作品が五段階評価で最低という不当なレッテルを貼り付けられて公衆の面前にさらされるのを見ると、もう続けられないという気持ちになります。Kindle Unlimitedから撤退したいと感じる大きな理由のひとつです。
性転のへきれきの読者の方、Amazonからダウンロードをされて読まれたら、どうかレビューを書き込んでいただきますよう切にお願いいたします。短文でも結構です。どうか助けてください。
これは性転のへきれきTS文庫、日英TS文庫、その他の桜沢ゆうの出版物を紹介するHPと桜沢ゆうのブログを兼ねたサイトです。桜沢ゆうは千葉県在住の作家で、1997年に処女作「性転のへきれき(ひろみの場合)」を出版して以来創作活動を続けており、数多くのロマンス小説、ファンタジー小説、サスペンス小説、ソフトSF小説などを出版しています。作品の多くは性同一性障害、性転換のテーマを扱っています。小説の分類としてはTS小説が多く、その他は純文学となります。
「なろう」でもよくお見かけするのですが、ある程度書き慣れてそれなりに量産される作家さんには失礼を承知で書き込ませていただけるなら、著者校正がおざなりになってしまって単純な誤字や脱字、改行ミスが多くなっているように思われます。
桜沢氏に置かれましても書き上げた作品を少しでも早く投稿したいと気持ちが急かれて、若干の校正ミスが発生しているものと愚行しております。
折角の「抜ける」良い作品と承知しておりますので、逸る気持ちを幾分抑えられてシツコイぐらいの校正をされてはいかがでしょうか?
極端な話、全くの見知らぬ他人が読者であり、商業作品と同等のクォリティを求められる読者層もそれなりの数いらっしゃると思われます。
批判、クレームは読者校正とお考えになり爾後の作品の向上へと励みに思われると良いかと思います。
今後の氏の新作も楽しみにしております。
おっしゃる通りです。従来、校閲は4回やっていますが、もう1回追加するしかないと感じています。10万文字の小説を1回校閲するのにかかる時間は私の場合で平均8時間です。(誤字脱字などの校正以外の点にも神経を注ぐので。)校正を1回追加したらミスが半分に減ると期待できます。著者本人以外が校正すると誤字脱字の発見率は大幅に高まります。校正を外注するのが現実的かもしれません。
インターネットの世界でいる以上、こういうコメントが出てくるのは覚悟の上でやっていくしかないのではないでしょうか。くじけないでください。新作がいつ出るのかと期待しながら、わたしは毎日ダウンロードした作品を、今日はどれを読み直そうかと考えながら楽しんでいます。12月には新作がアップロードされることと期待しています。
温かいお言葉に心から感謝いたします。