「呪いのバービー人形」は2016年8月に桜沢ゆう(Yulia Yu. Sakurazawa)が出版した英語小説「Forbidden Memories」の日本語版で、TSホラー・ミステリー小説です。桜沢ゆう性転のへきれきシリーズの姉妹文庫「日英TS文庫」の5作目になります。
主人公は若くしてジャーナリストとして成功したイギリス人男性。主人公はイタリアに滞在中に誘拐されて荒地にある建物に幽閉されます。目に見えない犯人は主人公に謎のメッセージを送り続け、主人公はそれを解読しようとしますが誘拐された理由はなかなか見えてきません。ヒントが少しずつつながって、最終段階に近づいた時に誘拐された背景がおぼろげながら分かってきます。
原作のタイトルはForbidden Memories(副題:Feminized as a Punishment)です。
副題を見ると内容の想像がついてしまうので、見なかったことにして日本語版をお読みください。まあ、性転のへきれきの読者なら誘拐された段階で想像はつくでしょうが……。
【追記】「呪いのバービー人形」の2020年4月改訂版にはこの英語版の全文が付録として収載されています。
これは性転のへきれきTS文庫、日英TS文庫、その他の桜沢ゆうの出版物を紹介するHPと桜沢ゆうのブログを兼ねたサイトです。桜沢ゆうは千葉県在住の作家で、1997年に処女作「性転のへきれき(ひろみの場合)」を出版して以来創作活動を続けており、数多くのロマンス小説、ファンタジー小説、サスペンス小説、ソフトSF小説などを出版しています。作品の多くは性同一性障害、性転換のテーマを扱っています。小説の分類としてはTS小説が多く、その他は純文学となります。