新作「三つの願い」

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桜沢ゆう性転のへきれきシリーズの新作小説「三つの願い」がAmazon KDPから出版されました。

主人公は外資兼保険会社の入社二年目社員で、彼女のいない冴えない感じの男性です。

テレビでお笑いコンビが「三つの願い」というネタをやっているのを見て、もし神さまが自分の前に現れて三つの願いをする機会を与えられたらどんな願いを言うべきかということを考えました。

彼は即座に考えをまとめることができました。「長身のイケメンになって、いつも女の子が自分の周りに群がるようになってほしい」という単純な願いです。

そして、ある日、ひょんなことから彼は三つの願いを唱える機会を与えられることになります。

その結果は……

それは読んでのお楽しみ。「三つの願い」がリアル系TSエンターテインメント作品か、非リアル系ファンタジー小説のどちらに属するかは読者の皆さんの判断次第です。


これは性転のへきれきTS文庫、日英TS文庫、その他の桜沢ゆうの出版物を紹介するHPと桜沢ゆうのブログを兼ねたサイトです。桜沢ゆうは千葉県在住の作家で、1997年に処女作「性転のへきれき(ひろみの場合)」を出版して以来創作活動を続けており、数多くのロマンス小説、ファンタジー小説、サスペンス小説、ソフトSF小説などを出版しています。作品の多くは性同一性障害、性転換のテーマを扱っています。小説の分類としてはTS小説が多く、その他は純文学となります。



三つの願い

by 桜沢ゆう

 

序章 トホホな願い

 昨夜、祖母、母と僕の三人でテレビのお笑い番組を見ていたら『もし神さまが現れて三つの願いを叶えてやろうと言われたら、何をお願いするか』というネタを売れっ子芸人コンビがやっていた。

背が高い馬顔の方の男の願いは、きりっとした小顔になって、金持ちの女と結婚することであり、残りのひとつの願いは内緒だと言う。もう一方の小柄で整った顔の男性は、宝くじに当たること、背が高くなることが願いだが、三つ目の願いはこの場では言いにくいとのことだった。

結局二人は三つの願いをメモ書きして交換するのだが、別れた後でメモを読み、相方の三つ目の願いが自分と同じだったことを知る。それはコンビを解消したいという願いだった、というのがオチだ。

そのオチは面白くないと感じたが、二人の願いはとどのつまり、女にモテる外観になりたいということと、金持ちになりたいということだった。人間誰でも同じようなことを考えているのだなあと思った。

一緒にテレビを見ていた祖母に「おばあちゃんなら三つの願いは何にする?」と聞いてみた。。

「そうねえ、膝の痛みが取れて元気に歩けるようになること、老眼鏡なしに本が読めるようになること、三つ目は、病気せずに長生きしてから、おじいちゃんが待っている天国に行くことかなぁ」

「三つ目の願いは長生きすることと天国に行くことの二つの願いが入っているからダメだよ」
と言うと祖母は「私って欲張りね」と笑った。

ちっとも欲張りだとは思わなかった。「完全な健康体になる」という願いにすれば、祖母の三つの願いのうち、長生きするという点以外は全てカバーできる。三つの願いを口に出す時に最も大事なことは、一つ一つの願いを、できる限り包括的な表現にするということだ。

母にも同じ質問をした。

「小じわがなくなることと、少しだけ若返ることかな。もし二十才も若返ったら柚葉たちと親子でいられなくなるから、十年でいいわ。もう一つは、お父さんの給料が上がることよ」

母も祖母に似て欲のない人だなと思った。二十才の美女になってIT会社の青年社長と結婚したいと願うこともできるのに、家族との関係を保つことを大事にした三つの願いにこじんまりとまとめてしまった。

元々「三つの願い」はシャルル・ペロー作の「ばかげた願い」という童話(”Les Souhaits ridicules”, Charles Perrault, 1697)が起源らしい。

ある日森の中でジュピターという神さまが貧しい木こりの前に姿を現して、三つの願いを叶えてやろうと言う。木こりはじっくり考えてから願いを言うことにして帰宅するが、暖炉の前で休んでいて「デカいソーセージを焼いて食べたい」という考えが頭に浮かび、つい口に出してしまう。すると一メートル以上もあるソーセージが目の前に現れる。夫が一つ目の願いをつまらないことに使ってしまった事に腹を立てた木こりの女房がイジイジと文句を言うと、木こりは逆ギレして「ソーセージはお前の鼻にでもぶら下げてろ」と悪態をつき、それが二つ目の願いとして実現してしまう。結局三つ目の願いは、女房の鼻からソーセージを剥がしとることに使うしかなかった、というトホホなお話だ。

この童話には別なバージョンがあって、ソーセージの代わりにデカいプリンだったりする。ちなみに、スーパーで売っているプリンではなく、本来のプディング(小麦粉、米、ラード、肉、卵、牛乳、バター、果物などの材料を混ぜて、砂糖、塩などの調味料や香辛料で味付けし、煮たり蒸したり焼いたりして固めた料理の総称)なので、いずれにしても木こりにとってはごちそうを意味している。ソーセージにしてもプリンにしても、僕なら自分で奥さんの鼻からナイフで切るとか食いちぎるとかして、三つ目の願いはもっと賢く使うところだ。

木こりに三つの願いを叶えてやった神さまはジュピターと言って、ローマ神話の天空の神ユピテルの英語名だが、この神さまは最高位の女神ユーノーの夫でありながら、時として女性化・女体化して女神となることもあるそうだ。この童話の別バージョンではジュピターではなく木の霊が木こりの前に表れて三つの願いを叶えてやろうと提案する。

僕が生きている間に神さまが目の前に現れるような事態になることは期待していないが、木とか、水とか、草花とか、自然の中に棲み付く霊が現れる程度のことなら絶対に無いとは言い切れない気がする。万一そうなった場合に備えて、つまらない願いを口にしてしまわないように準備しておくのが賢明だ。

僕の願いの根幹は、何といっても女性にモテることだ。モテるための要件は三高、すなわち、高身長、高収入、高学歴というのが通説だ。つまり、イケメン男性になること、稼ぐ力のある男になること、いい大学を出ることだ。

僕の場合は一流半の大学を出てしまったので今更高学歴という条件をクリアするのは困難だが、二十代で年収一千万あれば、僕の学歴でも女性はワンサカ寄って来るだろう。結論として高身長のイケメンになることと、年収一千万円以上になることを二つの願いにするのがいい。三つ目をどんな願いにするかはもう少し考えてみたい。

 

第一章 誤解が生んだ間接キス

 僕の名前は秋森柚葉、二十四才、東陽町にある外資系保険会社の二年目社員だ。英国にある親会社は超一流の世界的大手企業だが、日本法人は業界シェアでいうと中位であり、就職希望ランキングの観点では一流半というところだろう。

卒業した大学も一流半なので、それに見合った就職先と言える。

一流半と聞くと二番手と捉えがちだがそうではない。大学でも就職先でもまず超一流があって、その下に一流が存在する。二流よりはマシだろうと本人が解釈しているのが一流半の大学・企業だが、本人以外は二流と認識している場合が多い。つまり、超一流、一流の下の、その他大勢が「一流半」の実態なのだ。

入社一、二年目の段階での給料は超一流も二流も大差はないから、「貧しい感」は感じない。しかし不思議なことに女性たちは、三年目以降どんな差が出るのかをよく知っていて、一流半企業の男性社員に対する態度は冷淡だ。

僕が女子にモテなくなってから十年以上が経つ。中二の頃まではかなりモテる方だったが、高校、大学は全然ダメだった。最大の原因は身長だった。僕の身長は中三の春の時点で百五十九センチだったが、その後は伸びが止まり、百六十三で頭を打った。高校になると女子たちが身長にこだわり始め、ブサイクな顔でも背の高い男子がモテ始める。そのトタンに僕は異性としての魅力の対象外になってしまった。大学時代もずっとそんな感じだった。

だが、やっと僕にも春が訪れようとしている。吉村真凛が僕に目を向けてくれたのだ。

同期入社は三十人で男女十五名ずつだったが、入社式で真凛を見た瞬間、僕は恋に落ちた。優しさと憂いが混在する笑顔、切れ長の目、そしてスラリとした長身。まさに理想のタイプの女性だった。真凛は法人営業部、僕は総務部に配属されたので仕事上の接点は殆ど無かった。普段は遠くから見ているだけで、会話できるのは同期の飲み会だけだったが、真凛はいつも大勢の男子に取り囲まれていたので、僕は真凛とじっくりと話したことが無かった。

ところが、先週の金曜日に突然状況が変わった。朝、混雑しているエレベーターに真凛と乗り合わせ、僕の背中が真凛の胸に触れる状態が数秒間続いた。僕に否があるわけではなかったがエレベーターを降りる時に振り返って「ごめんね」と謝った。驚いたことに真凛は「こちらこそ」と言って僕に微笑んだ。

今週、僕は特に用がなくても、昼休み前後や午後五時前後になると法人営業部のある四階に行って廊下をぶらぶらした。気持ちが通じたのだろうか。僕が四階に行くと不思議なほど高い確率で真凛が部屋から出て来て、廊下ですれ違う。そのたびに笑顔で会釈すると、彼女らしい笑顔で会釈を返してくれる。

切れ長の美しい目は真凛の魅力の一つだ。知性と、男を簡単には寄せ付けないような強さと、憂いを併せ持つ目だ。僕を見た瞬間、真凛の顔に優しい微笑がふわっと浮き出て来て、恥じらいさえ感じさせる表情になる。

相思相愛とはこういうことなのだ。先週エレベーターで身体が触れ合った時に、運命の歯車が動き始めたのだ!

金曜日の昼休み、意を決して社内メールで真凛を誘った。社内メールを私用で使うことは禁止されているが、彼女のプライベートなメールアドレスや携帯電話の番号は分らなかった。

「お話ししたいことがあるのですが、お時間をいただけませんでしょうか? もしご都合がつけば明日金曜日の午後五時四十分に、会社の向かいのドトールの南東角の席までお越しください。よろしくお願いいたします。秋森」

「十七時四十分のドトールでの面談の件、了解いたしました。吉村真凛」
という短い返信があったのは午後一時過ぎだった。僕は思わずこぶしを握り締めてヨッシャーと声を出した。

***

五時半の終業のメロディーが流れ始めるのと同時に席を立ち、トイレで髪を整えてからエレベーターに乗った。ドトールに入り、アメリカンコーヒーを買って南東角の席についたのは五時三十七分だった。

女性と違って着替えたり化粧をしたりする時間が不要だから五時三十七分に来ることが出来たが、真凛に五時四十分に来いというのは無茶だったかなと反省した。それに、総務部と違って営業部門では定時に退社するのは簡単ではないかもしれない。

僕は待たされることを覚悟した。次回からデートは六時あるいはそれ以降からにしよう。

その時、背後から女性の声がした。

「失礼します。総務部の方でしょうか?」

真凛だった。ヨソヨソしい言い方だが、真凛も緊張しているのだろう。僕は立ち上がって真凛を迎えた。

真凛は僕の正面の席に座る。

「来ていただいてありがとうございます」

「いいえ。で、ご用件は?」

単刀直入に用件を聞かれて言葉が詰まった。こんな会話の方が楽かもしれない……。

僕は隠し持っていた小さな花束をバッグから取り出して両手で差し出した。

「ずっと真凛さんに憧れていました。僕と付き合ってください!」

真凛はポカンと口を開けて僕を見ていたが、数秒後に表情が険しくなった。

「仕事を装って呼び出すなんてルール違反じゃないですか」

「社内メールを使ったことはお詫びします。携帯メールのアドレスを知らなかったので」

「本当にうちの会社の方ですか? 名刺を出してください」

真凛は怒りのあまりこんな言い方をするのだろうか? ともかく名刺を差し出した。

「入社式の日に真凛さんを見て恋に陥ったんです」

「秋森柚葉さん? 同期にそんな名前の人が居たかしら」

「先週の金曜日にエレベーターの中で挨拶しから、毎日廊下で笑顔を交わしているじゃないですか」

「金曜日にエレベーターの中で挨拶? そんな記憶はないわ」

「ほら、朝混雑していた時に僕の背中が真凛さんの胸に押し付けられる格好になって、僕がエレベーターを降りる時に『ゴメンナサイ』と言ったら、笑顔で許してくれたじゃないですか!」

「ああ、覚えているけど、あれは女性だったわよ。このぐらいの背の、ショートボブでピンクのブラウスの子だった」

「僕はあの日にはピンクのカッターシャツを着ていましけど……」

「ちょっと立ってみて。あのシーンを再現してみるから」

真凛は僕を立たせて僕の背中に胸を押し付けた。ブラジャーのカップが当たる感触で、背中にビリビリと電気が走る。真凛の生暖かい息が僕のつむじの下に当たって身震いした。

「確かにこんな感じの子だったかもしれない……」

「男女の区別がつかなかったんですか!」

「ゴメン。あの日の朝は目がゴロゴロしていたから、コンタクトレンズを外していたのよ。やっと治って、今朝からまたコンタクトをし始めたの」

「毎日廊下で僕に向けてくれた優しい笑顔と会釈は、いったい何だったんですか?」

「コンタクトをしていないから誰だか分からなかったのよ。そんな場合には微笑んで会釈しておくのが常識というか、無難でしょ」

「そうだったんだ……」

「ゴメン。それほど落胆されると後味が悪いわ」

「付き合ってもらうのは、やっぱり無理ですか?」

「そんな風にドラマチックに花束を差し出されるのは苦手なの。そういうのはプロポーズの時だけでいいわ」

「いきなりプロポーズしてもOKしていただけませんよね?」

「悪いけど、自分より背が低い男性は結婚相手として考えられないわ。秋森君は、なんというか、正反対の人だから」

もうお終いだ……。全てが誤解で、僕の一人芝居だったのだ。

「そんなに落ち込まないでよ。私にも非があったから、男女関係とかいうんじゃなくて、友達の一人ということなら付き合ってあげてもいいわよ」

「本当ですか!」

「本当よ。念のためにもう一度言っておくけど、異性としては全く興味が無いんだからね」

「それで異存ありません。じゃあ、LINEで友達登録お願いできますか?」

「一応友達登録はしてあげるけど、必要不可欠な場合以外は勝手にLINEしないでよね。それからもうひとつ、同期なんだから敬語はヤメテ。気持ち悪いから」

真凛は不承不承スマホにQRコードを表示してくれて、LINEの友達登録をしてくれた。

「ありがとう! 真凛さんと言葉を交わせる関係になれて僕は超、超、超、シアワセだよ」

「大げさねえ。ま、いいけど。じゃあ私、会社に戻るわね。法人営業はバックオフィスと違って忙しいから六時前に退社するなんて夢のまた夢よ」

営業部門の人は優越感を込めてバックオフィスと言うものだが、真凛に言われても全く腹は立たず、僕はつい「お仕事ご苦労さま」と口に出してしまった。真凛は満足げな笑顔を浮かべて立ち上がり、少し口をつけただけのコーヒーをテーブルに置いたまま足早に店の出口へと去って行った。

運命の歯車が回り始めたのではなかった。強度の近視の真凛がずっとコンタクトを外していたことが招いた誤解だった。でも、真凛が僕と付き合うなんて、元々あり得ないことだったのだ。勇気を振り絞って真凛を呼び出し告白した結果、こうやって言葉を交わしてもらえる関係を勝ち取ることが出来た。ある意味で大きな収穫だったといえるのではないだろうか。

そう自分に言い聞かせながらアメリカンコーヒーの残りを飲み終え、真凛が残して行ったブレンドコーヒーをすすった。

甘くて苦い間接キスだった。

 

第二章 三つの願い

 ドトールを出て東陽町駅への階段を下りる。駅は夕方のラッシュでごった返している。もう慣れっことはいえ東西線の通勤ラッシュは非人道的だ。東葉勝田台行きの列車が到着し、お尻から乗車した。

ドアのガラスにへばりつくように立って混雑を耐えながら、心の中で「痴漢被害に遭いませんように」と神さまに祈る。それは「痴漢にお尻を触られませんように」という祈りではない。「僕が痴漢をしたと疑われたり言いがかりをつけられることがありませんように」という祈りだ。僕の場合は西葛西駅で痴漢冤罪の恐怖がピークに達する。

東西線の混雑率は東京の主要四十八路線の中で最悪だそうだ。東西線沿線の家に生まれついたのは不運と言うしかない。

それでも夕方のラッシュは朝のラッシュよりずっとマシだ。朝の通勤時間帯は僕の家の最寄り駅である行徳で乗車する時には楽に乗れるが、ひと駅ごとに東京に向かう人が乗り込んで、西葛西から南砂町で混雑はピークに達し、次の東陽町から徐々に下車する。行徳から東陽町に通勤する僕は多分日本で一番ひどい通勤ラッシュに晒されているはずだ。

僕の駅は行徳駅から徒歩十分ほどで、宮内庁の鴨場の手前にある。残念ながら高貴な家柄ではなく、中小企業に勤める父が行徳近郊緑地の野鳥の楽園まで歩いて行ける場所に売地を探して小さな家を建てただけだ。

真凛のことを考えながら歩く。告白して興味ないと言われた以上デートには誘えないが、真凛が同僚の女性とカラオケに行く際に仲間に入れてもらうとか、女友達に「秋森君が彼女を欲しがっているけどアンタ興味ない?」と声をかけてもらうとか、頭の中でプランを巡らせる。

郵便局を左前方に見ながら夜道を進む。次の角に差し掛かる手前で信号が赤に変わり、真凛の顔が頭に浮かんでひとりニヤニヤしながら信号待ちをする。

対岸には三、四才の女の子の手を引いた若い母親がスマホをしながら信号待ちをしている。ポケモンをしているのだろうか。ウェストリボンのワイドパンツをはいた、スタイルの良い母親だ。それにしても可愛い女の子だなあ……。

母親が女の子とつないでいた右手を離し、人差し指を立ててスマホをスーッとスワイプした。ポケモンが出て来たからボールを投げているのだろう。

その時、何を思ったのか少女が横断歩道に足を踏み出して赤信号を渡り始めた。交差する道路の信号が青から黄色に変わり、軽トラが猛スピードで交差点に突っ込んで来た。女の子が軽トラを見て横断歩道の真ん中で立ちすくむ。危ない!

僕は本能的に飛び出し、女の子を抱いて車道の端へと転がった。

ドーン!

身体が宙に舞った。女の子を抱きかかえたまま道路を転がり、何かにガーンと身体がぶち当たった。

激しい痛みに身体をよじるが、声は出ない。

「ルリカ、ルリカ!」
若い母親が僕の腕の中から少女を奪うように抱き上げる。

「ママ」
少女の声だ。よかった、助かったんだ。

「大丈夫ですか?」

「救急車だ!」

男性の声が響く。周囲に人が集まって来る。

痛みに喘ぎつつ意識が遠のいた。


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