HLAの絆:僕は父を救うためなら男でなくなってもいい

桜沢ゆうの性転のへきれきTS文庫の新作小説「HLAの絆:僕は父を救うためなら男でなくなってもいい」が発売されました。

夫婦と息子二人のごく普通のサラリーマン家庭。子供が中1と小3の時にアメリカ駐在から帰国した家族は幸せな生活を送っていました。

次男が中2の時に一緒に風呂に入っていた父親は次男から体の変調を指摘されます。翌日クリニックに行って診察を受けた結果、精密検査のために大病院へ。父親は即入院、手術となります。

命はとりとめたもののハンディを抱えて苦しむ父親を家族が支えます。それにも関わらず自殺未遂・・・。

この物語はそんな家族が一緒に困難を乗り越える姿を描いた愛のドラマです。

この小説を書くきっかけは2016年5月17日付のニューヨークタイムズのCancer Survivor Receives First Penis Transplant in the United Statesという記事です。

その記事に書かれている患者は陰茎癌で切除を余儀なくされた男性ですが、アメリカにはベトナム、アフガンや中東での戦闘で大切な部分を喪失したり損傷した男性が大勢いて、お国のために戦った兵士(veterans)のQOLを改善する為にこのような臓器移植技術の確立が急務とされているそうです。

当該記事に書かれているのはMassachusetts General Hospitalの例ですが、他の大学・病院でも同様な研究が進行中であり Johns Hopkins University School of Medicine (著名な医大)を始めとして、各国で研究が進んでおり成功例も出始めています。

陰茎を失った男性が喪失感・屈辱について語っているのが印象的でした。それを取り戻した喜びの大きさは他人には理解できないほどだとのことです。

私はその記事を読んで、いつか小説に書きたいと思っていたのですが、前作「うちの会社のいいところ:性別による差別がない会社」の執筆と校正を終えて出版した日に突然第一章が頭に浮かびプロットも作成せずにまっしぐらに書いたのがこの小説です。

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