桜沢ゆう性転のへきれきシリーズの新作小説「白馬の騎士」がAmazonで出版されました。「白馬の騎士」は性転のへきれきシリーズ初のTSスリラー・サスペンス小説です。
主人公は東京都内の会社に勤務する新入社員ですが、その会社が検査データ書き換えスキャンダルで大規模なリストラに追い込まれ、主人公は退職届を出します。ヤケ酒を飲みたくて錦糸町をぶらぶらしていたところ「税サ込み四千円ぽっきりで女の子と話ができるよ」という呼び込み引っかかります。飲み終えた彼は25万円の請求書を突き付けられてびっくり。身ぐるみ剥がされた挙句わずかな預金を下ろさせようとATMに引っ張って行かれそうになった主人公は店長の股間に膝蹴りを食わせて逃走。しかしすぐに取り押さえられて「失玉の危機」に瀕します。そこに現れた「白馬の騎士」が主人公を救ってくれるのですが、主人公の運命はどうなるのでしょうか。
主人公を襲い続ける荒波は徐々に高さを増し、主人公は徐々に絶望と恍惚の世界に追い込まれていきます。読後感が長引く長編リアル系TSエンターテインメント小説「白馬の騎士」は、スリラー、ホラーのカテゴリーで出版されました。
ジョディー・フォスター主演の「羊たちの沈黙」という映画に、ハンニバル・レクターというサイコパスの凶悪犯が登場しますが、そのレクターを思い浮かべながら西郷というキャラクターを作りました。レクターと異なり、西郷が自分の餌食にするのは若い華奢な男性です。一見レクターほどの獰猛な殺人衝動は持っていませんが、ターゲットをマインドコントロールにより服従させつつ、美しい女性に作り上げて、その美しさのピークの状態で「保存」し自分の手元に置きたいという衝動を抱いています。
西郷にターゲットとして目を付けられ、抵抗しながらも、心の深層まで変えられて、最後には西郷の美学の中に取り込まれる形で「ろう人形」となる被害者本人の視点で描きました。夕焼けの槍ヶ岳が見える部屋で、ガラスの浴槽に純白のウェッディングドレスに包まれて横たわる美しいユキコの姿が印象に残ります。
これは性転のへきれきTS文庫、日英TS文庫、その他の桜沢ゆうの出版物を紹介するHPと桜沢ゆうのブログを兼ねたサイトです。桜沢ゆうは千葉県在住の作家で、1997年に処女作「性転のへきれき(ひろみの場合)」を出版して以来創作活動を続けており、数多くのロマンス小説、ファンタジー小説、サスペンス小説、ソフトSF小説などを出版しています。作品の多くは性同一性障害、性転換のテーマを扱っています。小説の分類としてはTS小説が多く、その他は純文学となります。