新作小説「他人の空似」が出版されました

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桜沢ゆう性転のへきれきTS文庫の新作小説「他人の空似」が出版されました。

前期試験が終わり夏休みに入った外語大の1年生の主人公はマクドナルドで自分そっくりの男性と遭遇します。二人は意気投合し、入れ替わってお互いの人生を体験してみようと盛り上がります。運命的な出会いとその男性の思惑が重なり、主人公の人生は予期せぬ方向に進み始めます。

ところであなたは自分とそっくりの人に出会ったことはありますか?

残念ながら私はありません。子供の時、ある芸能人と「横顔がそっくりだ」と言われたことが何度かありますが、嫌いなタイプの顔だったので思い出すのもイヤだったという思い出があります。

うれしかったのは「姉さんと似ている」と言われた時でした。その時私は小6でしたが、喜びが何日も持続したのを覚えています。姉は評判の美人で私は小さい時から金魚のフンのように姉にくっついて育ち姉に憧れていたのです。今から思うと私と姉は目も鼻も口も違っていて、どう見ても似ていません。「家族だから、他所の人の目から見ると似ているのよ」と姉に言われて、少しは似ているのだろうと自分を慰めています。

3年ほど前に中国の山東省に旅行に行った時に、ある中国人の女性から中国には私そっくりの有名な歌手がいると言われました。すると周囲に居た2,3人が「そうだそうだ」と声を合わせたので、その歌手の名前を漢字で書いてもらいました。帰国してグーグルで調べた所、恐ろしいほど崩れた顔のオバサンの画像が出て来たのでガックリでした。(こう書いた以上その歌手の名前は伏せさせていただきます。)

「他人の空似」は顔や体の部品の一つ一つがまるで一卵性双生児のように一致しているほどそっくりな2人の瑠衣のお話です。

以前から「入れ替わりストーリー」を書きたいと思っていたのですが、SF的にA君とB子が入れ替わる、いわゆる「転移もの」は巷に溢れているので、性転のへきれきらしい「リアル系」のストーリーを考えてみました。

前作の「絵画モデル」でポケモンGO絡みのエピソードがちらっと出てきましたが、「他人の空似」では二人の瑠衣の出会いのきっかけになっています。ポケモンGOの配信が開始されたのは2016年7月22日でしたが、それ以来性転のへきれきの執筆速度が大幅に低下しました。従来は買物や散歩などで出歩くとき、私はいつも次の小説の構想や執筆中の小説の次のシーンのことを考えながら歩いていました。ところが、7月22日以来出歩くときには常にポケモンGOをしているので、小説の事を考えていてもポケストップが近づいたりポケモンが出てくる度にそちらに神経が飛んでしまい小説どころではなくなってしまいます。そろそろ区切りを見出してポケモンGOから抜け出さないと性転のへきれきの愛読者の方にご迷惑をおかけするという気持ちが高まってきました。

【後記】私は2018年6月にレベル40に到達したのを機に卒ポケしてアプリもアンインストールし、毎日何時間もの貴重な時間を創作活動に注入できるようになりました。その後スマホをHuawei Mate20Proに買い替えてからもポケGOのアプリはインストールしていません。今は仮にスマホにミューが現れても何の感慨も湧かないと思います。今、ポケモンのレア度ランキングをチェックしたところ、聞いたことのない名前が並んでいました。


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これは性転のへきれきTS文庫、日英TS文庫、その他の桜沢ゆうの出版物を紹介するHPと桜沢ゆうのブログを兼ねたサイトです。桜沢ゆうは千葉県在住の作家で、1997年に処女作「性転のへきれき(ひろみの場合)」を出版して以来創作活動を続けており、数多くのロマンス小説、ファンタジー小説、サスペンス小説、ソフトSF小説などを出版しています。作品の多くは性同一性障害、性転換のテーマを扱っています。小説の分類としてはTS小説が多く、その他は純文学となります。

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