「百年越しの縁:スペインかぜの真っ只中で」は新型コロナ肺炎に関連するタイムスリップ・クロスジェンダー小説の第2弾で、新型コロナ肺炎の感染が本格化する2020年3月の日本が舞台の長編小説(13万文字強)です。
この小説の主人公は辻村雄斗という32歳のサラリーマンとその部下の新入社員の桜木果恋23歳です。辻村と果恋は診断薬メーカーの研究開発企画室に勤務しており、辻村は博士号を持っています。
3月20日からの3連休に辻村は同期の親友である有田と栃木県栗山村にキャンプに行くのですが、話を聞きつけた果恋も同行することになります。第1日目の夜、バーベキューをしていると林の中から小柄な神主が現れ、自分は1920年3月20日からやってきたと主張します。話を聞くと、スペイン風邪の第2波が猛威を振るう大正時代から「未来伝説」に書かれた感染症を鎮める能力を持つ偉い博士を迎えにやって来たとのことでした。その博士とは辻村その人であることが判明し、辻村と果恋は神主と一緒に百年前の日本へとタイムトラベルに出かけることになります。
大正九年に着いた辻村は大変なことに気付きました。果恋の身体で目覚めたのでした。しかも着いたのは神主と自分だけであり、自分の身体は行方不明になっていました。
取り敢えずひとりで「迎賓館」に宿泊することになりましたが、辻村は果恋として数々の大変な経験をすることになるのでした。
これは性転のへきれきTS文庫、日英TS文庫、その他の桜沢ゆうの出版物を紹介するHPと桜沢ゆうのブログを兼ねたサイトです。桜沢ゆうは千葉県在住の作家で、1997年に処女作「性転のへきれき(ひろみの場合)」を出版して以来創作活動を続けており、数多くのロマンス小説、ファンタジー小説、サスペンス小説、ソフトSF小説などを出版しています。作品の多くは性同一性障害、性転換のテーマを扱っています。小説の分類としてはTS小説が多く、その他は純文学となります。