もし目覚めた時に身体が女性になっていたら・・・
桜沢ゆうの性転のへきれきシリーズの魅力はリアリティにあると言われます。読者は物語を読みながら主人公と同じ視点で感じ、考え、変化をリアルに体験することができる、それが性転のへきれきの真骨頂です。「私はクローン」の主人公は向坂大悟というIT会社の社長ですが、定期検診で末期がんであることが判明し余命3ヶ月を宣告されます。「私」は金とコネを活用し2つの起死回生の対策を講じます。一つは自分のクローンを作成し脳内の情報を転写することでした。この小説は研究所の冷たいベッドの上で目が覚めた「私」の一人称で語られる物語です。読者は「私」と一緒にクローンとしての目覚めと新たな人生を体験することになるのです。(Amazon商品ページの説明を引用。)
私はクローン(性転のへきれき・里奈の場合)は複雑な事情により4種類の表紙カバーが存在しますが、小説の中身は同じですので、重複して購入されないようご注意ください。
左上が当初10月13日に出版した「私はクローン」の表紙です。主人公がクローンの研究所の一室で目覚めた姿を象徴する画像で、非常に良い表紙と自負していたのですが、Amazonは「女性ヌード画像」と判断し、通常のAmazonでの検索では表示されない限定アダルト作品に分類されてしまいました。
やむなく表紙を無難なイラストに変更してAmazonに分類の修正をお願いしたところ、検索可能な状況に改善してくれましたが、(一旦アダルトと分類された作品は非アダルトに変更しないルールではないかと推測しますが)2度の要請にもかかわらず、アダルト分類を外してくれませんでした。
そこで仕方なく、Amazonに迎合することにして、出版済みの「私はクローン」を「R18版」というサブタイトルに変更したのが、上記の3番目の表紙のものです。
一方、改めて「私はクローン」を「性転のへきれき・里奈の場合・正規版」として並行してアップロードしたのが4番目の表紙です。結局、これでアダルトに分類されない「私はクローン」を出版することができました。
アダルトに分類されると、18歳以下では買えなくなり、また書籍検索で表紙画像が表示されなかったり、ランキング等の発表でも対象外になるなど、非常に不便なことになります。「私はクローン」は性交シーンが無く(女性どうしが絡むシーンが最小限存在しますが)、アダルトとは程遠い作品です。
なお、最終的な正規版では、短い「序章」が追加されています。古い表紙の「私はクローン」を既に購入された方のために、序章を以下の通り掲載させていただきます。
序章
私は生きている。私はこの身体でここに存在し、この脳で思考している。私のクローンが誕生した場合、そのクローンは自分を「私」として、私と同じ身体で、私と同じように思考するだろう。 もし私がそのクローンを前にした場合、どのように呼びかけ、対話したらよいのだろうか。そして、そのクローンは私を見て自分自身と認識するのだろうか・・・。
これは性転のへきれきTS文庫、日英TS文庫、その他の桜沢ゆうの出版物を紹介するHPと桜沢ゆうのブログを兼ねたサイトです。桜沢ゆうは千葉県在住の作家で、1997年に処女作「性転のへきれき(ひろみの場合)」を出版して以来創作活動を続けており、数多くのロマンス小説、ファンタジー小説、サスペンス小説、ソフトSF小説などを出版しています。作品の多くは性同一性障害、性転換のテーマを扱っています。小説の分類としてはTS小説が多く、その他は純文学となります。