真逆の世界から来た 僕と生き写しの女

桜沢ゆうの性転のへきれきTS文庫の「真逆の世界から来た 僕と生き写しの女」TSミステリー長編小説です。

怪しい人物が僕(主人公)の周囲に出没するようになり友人の梨歩と康太の協力を得て捕まえたところ、僕そっくりの女性でした。身長、体型も服装も僕と生き写しで性別だけが違う人物に会ってびっくり!

梨歩・康太と一緒にその女性から話を聞いたところ、彼女はこの世界とそっくり同じで各人物の性別だけが違うパラレルワールドから来たと主張しました。嘘だろうと思いましたが、彼女の財布の中の一万円札の福沢諭吉が女性の顔だったり、僕しか知らないSNSのパスワードを知っていたりと、パラレルワールドから来たというのは本当ではないかと思い始めました。

そのパラレルワールドでは女性が支配的で、男性は従属的、女性はズボンをはいていて、男性はスカートにお化粧。ということは、彼女の世界では康太そっくりの女性がズボンを、梨歩そっくりの男性はスカートをはいているので、外観的にはこの世界と何ら変わりなく、ただ性別だけが違う。

頭が変になりそうな話でしたが、パラレルワールドの男女の行動・思考様式や性差、役割分担の話を聞くと、非常に興味深いと感じました。

困ったのは僕そっくりの彼女であり、乳房もあるのにこの世界で男装をして生活するわけにもいかず、梨歩・康太・僕に説得されてスカートをはきます。女性がスカートをはくのは当然ですが、彼女にとってはそれはオカマの恰好をさせられるのと同じで苦痛と屈辱を感じます。

問題をどう解決するのか、彼女は逆ワープによりパラレルワールドに帰ることはできるのか?どうなるのか皆目見当がつかないままにストーリーは進行します。パラレルワールドは本当に存在するのか、それとも彼女の妄想に付き合わされているのか? 最後の最後まで読者も作者も判断に迷う小説です。


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